小学生の性教育におすすめの漫画や絵本10選!これだけは伝えたい!
- 小学生の性教育どう教えていったら良いのだろう?
- おすすめの漫画や絵本は?
- どんな視点で本を選べばよいの?
小学生の性教育って、何から始めたら良いのだろうと悩みますよね…。
性教育は今まで日本であまり重要視されて来なかったため、お子さんにどう教えて良いか悩む方も多いです。
漫画や絵本をうまく活用すれば、なんて言ったら良いかわからない…という悩みも解決できますね!
この記事では、元保育士で3人の子どもたちにおうち性教育を実践しているママがおすすめの漫画や絵本を紹介します。
本を選ぶポイントは、お子さんに何を伝えたいのか?を明確にしてから本を選ぶこと!
伝えたい内容を明確に出来るよう小学生で伝えたい内容を解説後、おすすめの漫画や絵本を紹介します。
もう伝えたい内容ははっきりしているという方は、おすすめの漫画紹介へ読み飛ばし≫
この記事で紹介する本
この記事を読んで、お子さんにぴったりな本を見つけ性教育に役立てていきましょう!
タップできる目次
小学生の性教育で伝えたい内容
漫画や絵本を選ぶためには、お子さんにどんな内容を伝えたいのか?を明確にする必要があります。
そこで参考までに、小学生の性教育で伝えたい内容についてまとめました。
8歳までに性教育で伝えたい内容
まずは、8歳頃までには伝えておきたい内容を解説します!
基本的なことですが、これが性教育の原点であり、とても大切な部分です!
万が一おびやかされた場合は「嫌だと言う・逃げる・大人に話す」ということもセットで伝えましょう。
ここまでの事は、お子さんが性暴力の被害者・加害者にならないために、出来れば幼児期から伝えていきたい内容です。
しかし、小学生になってしまったのでもう遅いということはありません。
大切なお子さんを守るために、今日から伝えていきましょう。
絵本を使うとお子さんにもわかりやすいですね。
プライベートゾーンを教える絵本おすすめ5選でおすすめの絵本を紹介しています。
8歳までに伝えたい性教育はまだまだたくさんありますが、ここではユネスコが出している国際セクシャリティ教育ガイダンスに基づき、日本の家庭ですぐに実践できそうなものを6つあげました。
体の名称・機能
体の名称・機能には、外性器や内性器なども含まれます。
自分の体について「知りたい」と思うのは当然のこと。
「疑問に思ったことを聞いたり調べたりできる環境」を作っていくことが大切です。
すべての人の体と心が尊重される
人権やセクシャリティについての概念も性教育の一環です。
障がいのあるなしだけでなく、髪の色、肌の色、胸の大きさ、目の形など…すべてにおいて、一人一人違って当たり前。
どの体が優れていると言ったことはないと、しっかり伝えていく必要があります。
受精の仕組み
「赤ちゃんはどこから生まれるの?」とお子さんに聞かれたことはありませんか?
自分がどこから来たのか?
存在しなかったはずの赤ちゃんがどうやってできるのか?疑問に感じるのはごく自然なこと。
精子と卵子が結合してそれが子宮に着床することを伝えます。
妊娠中の体の変化
併せて、着床後どのように変化していくのかも伝えていきます。
弟や妹が出来ると、実際にお母さんのお腹が大きくなることで実感しやすくなりますね。
弟や妹がいない場合は、絵本などを通して伝えていくと良いでしょう。
自分もおなかの中にいたんだ!と知った子どもたちは、とても嬉しそうです!
ネットの利点と危険性
ネットが当たり前になった現在、ネットリテラシーについて教えていくのも重要な性教育の一つです。
ネットの危険性を知らずに家庭でYouTubeを見たり、スマホでGoogle検索をしているお子さんも多いのではないでしょうか?
便利だからこそ、危険性についてはしっかりと伝えた上で、正しい使い方を教えていくことも大切です。
情報を得る手段には、様々なメディア(新聞・本・ラジオ・SNS・インターネットなど)があることや、ネットでの危険性なども伝えていく必要があります。
メディアからの情報は正しくないこともある
併せて、情報がすべて正しいわけではないことも伝えていきましょう。
情報が溢れる時代だからこそ、情報を取捨選択できる能力を小さなうちから身に付けていく必要がありますね!
12歳までに性教育で伝えたい内容
続いて、12歳までに伝えたい性教育はこちらです。
国際セクシャリティガイダンスに基づいて12歳までと紹介しましたが、
月経や射精については出来るだけ始まる前に伝えておくことで、お子さんがショックを受けたり悩むことを予防できます。
一般的に射精は、11歳~13歳頃に始まる子が多く、月経は10歳~14歳頃に始まると言われていますが個人差があります。
多くの方は、小学生のうちに性交について話すのは早いと感じるかもしれませんが、教えなくても小学生のうちから子どもたちは、ネットや雑誌などで情報を集めてきます。
渡辺真由子さんの著書「性情報リテラシー」によると、
男子学生が初めて性的メディアに接した時期は「小学5年生未満」が54%と半数以上を占め、最も多い。
性情報リテラシーより引用
女子学生が初めて性的メディアに接した時期として最も多いのは、「小学5年生未満」の31%。小学生の早い段階で性的メディア初体験を済ませる傾向は、男子と変わらない。
性情報リテラシーより引用
と記されています。
これは大学生にアンケートを取った結果であり、実際に目にした時から約10年近く経過して回答していることから、インターネットが各家庭で当たり前に使われるようになった現在では、さらに増加していてもおかしくはないですね。
誤った情報を鵜呑みにしてしまうよりは、書籍などを用いて正しい知識を知ってもらいたいですよね!
正しい性教育を受けたこどもは、性行動が慎重になると言われています。
小学生の性教育におすすめの漫画
男の子向け・女の子向けに分かれている漫画が多かったので男女別に紹介します。
小学生の男の子におすすめの漫画3選
男の子向けの漫画は女の子向けに比べて少ないように思います。
筆者が読んで良かった3冊を紹介します。
13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと
2022年に出版された、わりと新しい本なので、最新の情報がありおすすめです。
この本でわかること
- 体毛について
- 汗やニキビについて
- 性器の洗い方や包茎について
- 精通・勃起とは
- セルフプレジャーについて
- 女の子のからだ
- 好きとは?
- DSDs(性分化疾患)について
- 性交について(性感染症と妊娠)
- 人権・ジェンダー・多様性について
DSDsや、人権・ジェンダー・多様性についても解説されているのが特徴です。
包括的性教育では、生殖に関わる部分だけでなく、人権や多様性についてもしっかりと伝えたいところ。
この本は、網羅的に解説されているのでおすすめです。
おれたちロケット少年
この本は、小学生の男の子の悩みに寄り添い書かれた貴重な本です。
漫画で描かれている部分が多く、小学生でも読みやすいです。
母親は意外と知らないことも多く、お母さんたちにもためになる本だと思いました。
ペニスの洗い方や包茎について、男の子のお母さんも知っておきたい知識ですよね!
この本でわかること
- 精巣の役割
- 体毛について
- 射精について
- 勃起
- ペニスの大きさ、洗い方
- セルフプレジャーについて(この本では自慰という呼び方を推奨)
- 女の子のからだ
- 包茎とは
- 性交について(性感染症と妊娠)
- エイズについて
- 人を好きになるということ
男の子にとっては、どれも知りたいことばかり。
他から間違った情報を得る前に、早めに読んで欲しい1冊ですね!
マンガでわかるオトコの子の性
\ Amazonで試し読み可能 /
「俺たちロケット少年」よりも対象年齢としては上の漫画。
避妊や性感染症、ネットの知識についてもしっかり説明されています。
この本でわかること
- 包茎について
- マスターベーション(セルフプレジャー)について
- 女の子の体(月経・PMS)
- 恋愛
- LGBTについて
- セックスについて
- 避妊と性感染症
- 性のリアルとファンタジー
- コンドームの正しい使い方
- 自傷行為(接触障がいとドラックについてもさらっと触れています)
- スマホ・ネットとの付き合い方
- 性暴力
体の悩みだけでなく、ネットや大人向け雑誌などの嘘の情報についてや性暴力など、知っておいて欲しい知識が具体的に書かれています。
男の子向けの本ではありますが、女の子にもおすすめ!
コンドームの正しい使い方は、女の子も避妊の主導権を持つためにも、男女共に知っておくべきだと思います。
我が家では小学校卒業祝いにプレゼントする予定です!
小学生の女の子におすすめの漫画5選
続いて女の子におすすめの漫画5選を紹介します!
- わたしの心と体を守る本
- 女の子のセイフティブック
- セイリの味方スーパームーン
- 産婦人科医宋美玄先生の生理だいじょうぶブック
- 13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと
女の子向けの本は、どの本も生理について詳しく書かれています。
それぞれに月経プラスαの部分が違ってくるので、詳しい解説は小学生にわかりやすく生理を教えるおすすめの漫画本5選を読んでみてください。
小学生にわかりやすく生理を教えるおすすめの漫画本5選
小学生の娘に生理についてどう伝えて良いかわからない わかりやすくておすすめの本ないかな? 何を基準に選んだら良いのだろう? 小学生に生理についてわかりやすく説明…
小学生の性教育におすすめの絵本
続いて、小学生の性教育におすすめの絵本を紹介します。
絵本は、男女関係なく読める本です。
ぼくのはなし
この本は、こどもがよく聞く「赤ちゃんはどうやって生まれるの?」という疑問に答える本です。
海くんという男の子が、とても愛されて育ったこと、どうやって「ぼく」が産まれたのか、お腹の中にいる様子や、精子と卵子のこと、性交についても描かれています。
この絵本に書かれていることは、性教育を進めていく上で大切なことばかりです。
口頭ではなかなか説明しずらいことも、絵本を使えば話しやすくなります。
ぼくのはなしという題名ですが、男女問わず読み聞かせられる絵本です。
ぜひ「どうやって生まれたの?」と聞かれたら読みたい絵本です。
詳しくは、ぼくのはなしってどんな内容?【絵本購入レビュー】で解説しています。
あっ!そうなんだ!性と生
浅井 春夫 (著), 北山 ひと美 (著), 中野 久恵 (著), 星野 恵 (著), 安達 倭雅子 (著), 勝部 真規子 (イラスト),エイデル研究所(出版)
こちらは、生殖、性に関する知識を、絵本で分かりやすく解説されています。
この本でわかること
- からだの仕組み
- 月経の仕組み
- 勃起・射精の仕組み
- 赤ちゃんが出来る仕組み
- 胎児の発達、出産
- いのちについて
- 好きという気持ちとは
- 家族の多様性
- 心の性
- 体を守る
基本的なことが書かれている絵本で、広い範囲で網羅されているため、一つ一つの内容はさらっとというイメージです。
お子さんから答えづらい質問があった時にも、あると便利な絵本です。
後半は大人向けの解説が丁寧に書いてあるので、おとなにも役立つ一冊です。
小学生の性教育には漫画や絵本を活用してみよう!
小学校高学年になってくると、思春期に差し掛かり、親の言うことを素直に聞けないこともありますよね…。
2017年日本性教育協会による青少年の性行動全国調査では、女子中学生の4.5%、男子中学生の3.7%が性交経験があると回答。
お子さんが間違った情報を鵜呑みにする前に、小学生のうちから正しい性教育を伝えていく必要があります。
お子さんが悩んだ時、疑問を持った時に合わせて本をうまく活用することで、お子さんも素直に情報を受け入れやすくなります。
正しい情報を知ることは、性行動も慎重になると言われています。
ぜひ、本を活用してお子さんの明るい未来をサポートしていきましょう。
この記事で紹介した本
プライベートゾーンを教える絵本おすすめ5選も併せて参考にしてみてください!
プライベートゾーンを教える絵本おすすめ6選を保育士が紹介【性教育の第一歩に】
性教育が大切っていうけれどどの絵本を読めば良いのかな?プライベートゾーンについてどう伝えていけばいいの?おすすめの絵本は? 性教育の最初の第一歩としておすすめ…
コメント