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指さしはいつから?指さしをしない子への5つの関わり方を保育士が紹介!

指さしいつから
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指さしは個人差がありますが、だいたい10ヵ月頃から1歳半頃にするようになると言われています。

  • 1歳過ぎているのに指さししないんだけど…
  • 1歳半検診でひっかかるかな…
  • 指さしをうながす方法ってあるの?

なかなかわが子が指さしをしてくれない!と思うと心配ですよね…。

一言で指さしと言っても様々な発達段階の指さしがあり、大きく4つの段階があります。

4つの段階とは

  1. 興味の指さし
  2. 欲求の指さし
  3. 叙述の指さし
  4. 応答の指さし

お子さんが今、どの段階にいるのかを知ることで、適切な関わり方も変わってきます。

ななかまど

この記事では指さしの4つの段階と、指さしをするようになるために保育士が実践している5つの具体的な方法を紹介します。

私が保育園に勤めていた時にも、0歳、1歳の子と関わる時に意識していた方法です。

5つの関わり方

  1. 大人が指さしをする
  2. 子どもに選んでもらう機会を増やす
  3. なんでもわかりすぎてしまわない 
  4. 意識的に物の名前を伝える 
  5. 指さしを促す絵本をたくさん読む

この記事を読めば、お子さんが指さしを始めるために、今すぐ実践できる方法がわかります。

出来ることから取り入れて、安心して1歳半検診を迎えましょう。

タップできる目次

指さしはいつから?1才過ぎても指さしをしないと思ったらまず観察してみよう

こども

指さしは個人差がありますが、だいたい10ヵ月頃から1歳半頃にするようになると言われています。  

よって1歳半検診で、指さしをするかどうか聞かれることがあります。

しかし指さしをしないからと言って、すぐに発達障がいなどを疑う必要はありません。

この時期の発達には個人差があり、発達の遅れは指さしのみで判断するものではないからです。

とは言え、検診で判断材料の一つにしているくらいなので、発達の遅れを見つける手掛かりになることは事実です。

指さししない理由が何かあるかどうか?は普段の生活でよくお子さまを観察してみましょう。

例えば耳が聞こえているか?ママが、お子さんの後ろから声をかけて反応を見てみてください。

反応があれば耳は聞こえています。

他にも指さしはしないけれど、パパママの言っていることを理解しているなと思う行動はありませんか?

「ばんざいしてー」と言うと服を脱ごうとしたり「お茶はどこかな?」と話しかけるとお茶の入ったマグを探そうとしたり…。

これらの行動は、相手の言っている言葉から相手の意図を読み取れている証拠。

ななかまど

少しの工夫で、すぐに指さしをするようになるかもしれませんよ。

指さしの4つの段階

step by step

指さしをしないと一言で言っても、どのような指さしが出来ていないのか?によって発達の段階が違います。

まずはお子さまが今、どの段階にいるのか?理解することから始めましょう!

4つの段階とは

  1. 興味の指さし
  2. 欲求の指さし
  3. 叙述の指さし
  4. 応答の指さし

気になる物への指さし【興味の指さし】

 例えば、犬を見て「おー」とか「あー」と言いながら指を指したり、手はパーのままでも手を動かして示している場合、「興味の指さし」に当たります。

興味への指さしは、だいたい10か月頃から始まると言われていますが個人差があります。

これは、自分と物(動物)の2項関係で成り立っています。

興味の指さし

「これが欲しい」という指さし【要求の指さし】

 例えばご飯や玩具を指さして、「あー、あー」と言って、自分が今欲しい!という気持ちを表現しているのが「要求の指さし」に当たります。

 実は「要求の指さし」も自分と欲しい物との2項関係で成り立っていますが、自分の気持ちを表現する方法を身に付けた段階です。

要求の指さし

「見て見て!」という指さし【叙述の指さし】

ここからが、自分と物と相手の3項関係になります。

自分の気になったものを相手に伝えるという指さしです。

物や人を指さし、パパやママなど伝えたい相手をちらっと見るような行動がみられます。

興味のある物と伝えたい人が別なため、ちょっと高度な指さしです。

叙述の指さし

質問に答える指さし【応答の指さし】

1歳半検診で用いられることが多い絵本を見て「リンゴはどれ?」などと答える指さしは、これに当たります。

自分と相手と物の3項関係で成り立っていて、さらに質問を理解していることに加えて、物の名前も理解していないと答えられません

応答の指さし

かなり難易度が高いことがわかりますね。

これが出来るのがだいたい1歳半頃だと言われています。

指さしするようになるために保育士がしている5つの関わり方

指さしをするようになるために、普段の生活の中で意識して取り入れていくと良い方法です。

出来る物から取り入れていきましょう!

おとなが指さしをする

普段からおとなが「あ、わんわんいたねー」「ぶーぶーがいるね」などと指をさして会話することが効果的です。

遠くのものは、指をさして伝えるのだという方法を学ぶことが出来ますね。

最初は、おとなが指をさしている方を見ていなくても大丈夫!

繰り返しているうちに、段々と理解できるようになります。

子どもに選んでもらう機会を増やす

 普段からお子さんに選んでもらう機会を増やすと良いです。

お菓子を「どっちから先に食べる?」玩具を「どっちで遊ぶ?」絵本を「どちらから読む?」などの質問に対して、最初は手を出さなくても、目で答えていたりすることもあります。

その時は「こっちね」とお子さんの気持に共感してあげると良いです。

自分の気持ちを分かろうとしてくれているのだという事が、お子さんに伝わります。

そのうち手を出すようになって、1本指を出せるようになっていきます。

自分の意思を伝える機会を増やしていくということですね。

なんでもわかりすぎてしまわない 

例えば、口をあいただけで食べ物を口に入れてあげたり、泣いただけで、「あーこれじゃないのね」とか、まだ手に取ってないのに「これが欲しいの?」など先取りをして与えてしまうと「伝えなくてもなんでもわかってくれるから、指をさす必要がない」と思ってしまいますね。

「なんでもわかってくれるから言葉を話さなくても良い」にも繋がり、言葉の発達も遅くなる原因になることがあります。

忙しいパパママにはちょっと大変なことですが、お子さまが意思表示をするのを待ってあげるというのも大切なことですね。

ななかまど

良い意味で、「鈍感な親」になってみてください。

意識的に物の名前を伝える 

絵本の中に出てくるものや、実際に食べている物、目にしたものなど、とにかくなんでもお子さんと会話して、名前を伝えていきましょう。

 まだお子さんが話せないことで、パパママもあまり話しかけない、会話が成立していないと考えている方もいますが、お子さんは言葉に出来ないだけで、話していることはわりと早い段階から理解できています。

 「りんご、食べようね」「これ、ニンジンだよー」「わぁ!大きなトラックだねー」なんて言いながら過ごしていると、お子さんは色々な物の名前を覚えていきます。

ななかまど

話過ぎなんてことはありません。どんどん会話していきましょう!!

指さしを促す絵本をたくさん読む

どんな絵本でも良いですが、犬が出てきたら「わんわんだねー」と言いながら大人が指をさす、「ケーキ、美味しそう」と指をさすといった具合です。

まだお子さまがちいさく、あちこち出かけられるわけでもないので、日常生活で目に出来る物は限られていますよね。

絵本を読むことによって、実際には見ることが出来ない物も知ることが出来ます。

パパママが指を指して名前を言うことで、子どもは真似っこが大好きなので、そのうちお子さまも真似して指をさすようになります。

指を指したら、「うん、それわんわんだね!」「あーそれはうさぎさんだね」と返事をすることで、お子さんが指をさしたことでパパママに注目している物が伝わった!という成功体験を積んでいってください。

どこにいるかな?と見つけて指をさして遊ぶ絵本も良いですね。

最初は大人が「あ、ここにいたー!」と指をさして進めていくことで、こどもも自然と指をさすことを覚えていきます。

私がおすすめする絵本は「きんぎょがにげた」という絵本です。

ぜひ、親子で読みながら遊んでみてください。

指さしはおとなのちょっとした意識で早くも遅くもなる!

指さしをするか、しないかだけで発達の遅れを心配する必要はありませんが、お子さんの発達段階を知るうえでの目安のひとつになることは事実です。

「指さししないなぁー」と思っても、よく観察したら興味の指さしや要求の指さしはしてるなぁ!と思う人もいると思います。

指さししないと気になったら、まずは日常生活で5つの関わり方を意識してみましょう!

5つの関わり方

  1. 大人が指さしをする
  2. 子どもに選んでもらう機会を増やす
  3. なんでもわかりすぎてしまわない 
  4. 意識的に物の名前を伝える 
  5. 指さしを促す絵本をたくさん読む

そのような工夫をしても、やっぱり指さしをしないなど気になることがあれば、迷わず自治体の保健センターなどに相談してみてくださいね。

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