新学期の不安を解消!子どものSOSを見逃さない10のポイント
長期休みが終わり、新学期がスタート。
子どもたちにとって、この時期は期待と不安が入り混じる複雑な心境のときです。
新しい環境、増える学習量、変化する人間関係…。これらの変化に適応しようとする中で、子どもたちは様々なストレスを感じています。
保護者は子どもの小さな変化に気づき、適切にサポートすることが重要です。
しかし、「学校に行きたくない」「幼稚園に行きたくない」という言葉の裏にある本当の気持ちを理解するのは簡単ではありませんよね。
本記事では、子どものSOSサインを見逃さないための10の観察ポイントと、不安を抱えている子どもへの具体的な対処法をご紹介します。
早めに気づき、適切に対応することで、子どもたちの新学期をより楽しく、実りあるものにすることができるでしょう。
この記事を読めば、親子で協力して新学期の不安を乗り越え、子どもの健やかな成長をサポートするヒントになります。ぜひ最後まで読んでみてください。
タップできる目次
新学期の不安とは?子どもたちが感じるよくある悩み
新学期に子どもたちが、どのようなことで不安に感じるのかを知っていることで、新学期前に事前に対策をしておくことも可能です。
よくある悩みを5つご紹介します。
生活リズムの乱れによる影響
長期休暇中は、就寝時間や起床時間が遅くなりがちです。
この乱れた生活リズムが、新学期開始時に急激な変化を強いられることで、身体的・精神的ストレスを引き起こします。
新学期が始まる前から準備期間を設けて、少しづつ平日の生活に戻しておくと、予防につながります。
学習への不安
長期間学習から離れていたことで、学習内容や学習習慣に対する不安が生じます。
できれば、長期休み中も毎日学習習慣を崩さず継続するのがベストです。
旅行や帰省などで、学習習慣が崩れてしまった場合は、お子さんと一緒に今後の学習計画を立てて見える化しておくことが大切です。
自由時間の減少による喪失感
好きなことに使える時間が減り、幼稚園・保育園や学校で過ごす時間がふえることで、喪失感を感じることがあります。
学校や幼稚園・保育園以外の時間に無理に予定を入れすぎず、自宅で自由に過ごせる時間を確保してあげることが大切になります。
友人関係の悩み
また、久しぶりに会う友人との関わりに不安を感じることがあります。
この場合は、再会してしまえばスムーズに行くことも多いですが、長期休み前から問題を抱えていた場合は、大きなストレスになります。
休み前の友人関係はどうだったかを振り返りながら、慎重に対応しておきましょう。
環境の変化
居心地のよい家庭環境とは異なり、集団生活をする環境に再び慣れるまで、ストレスを感じる場合があります。
席はどこだっけ?幼稚園に着いたら何をすればいいんだっけ?といろんな不安が押し寄せてきます。
新学期が始まる前に、親子で学校や幼稚園でのルールやルーティンを再確認しておくと良いですね。
気持ちの切り替えができない
休みモードから、園や学校モードへの気持ちの切り替えがスムーズにできないことがあります。
- 楽しかった思い出に浸り、現実に戻りたくない気持ち
- 集団生活の場でのストレスや責任
- モチベーションの低下や目標設定がうまくできていない
などが原因として考えられます。
おとなでも、長期休みのあとは行きたくない気持ちになりますよね。
急に無理させず、少しづつ慣らしていくつもりで見守りましょう。
子どものSOSに気づくために観察する10のポイント
新学期は、環境の変化に伴い子どもの心が不安定になりがちです。
日々の生活の中で見られる「小さな変化」は、実は子どものSOSサインであることが少なくありません。
そこで、日常生活の中で特に注意深く観察すべき10のポイントをまとめました。
これらのポイントを意識して子どもを見守ることで、早期に不安や悩みに気づき、適切なサポートをすることができます。
睡眠パターンの変化
睡眠パターンは安定していますか?
長期休みはどうしても、寝る時間や起きる時間が遅くなりがちです。
乱れた生活リズムを整えていくのは、大変です。
もし休み中に乱れていたら、早めに整えるよう保護者の方もサポートしていきましょう。
まずは、早く起きることからスタートするのが効果的です。
食欲の増減
食欲は今までと変わりありませんか?
急に食べなくなったり、過度に食べるようになった時は、心身の不調がないか気をつけて観察してみましょう。
体調に問題がなければ、心配事やストレスを抱えているサインかもしれません。
無理に改善しようとせず、まずはお子さんに寄り添いましょう。
表情の変化
喜怒哀楽をしっかり表現できていますか?
今までと異なって急にふざけるようになったり、無表情な場面が増えていたら要注意。
傾聴する機会を増やしていきましょう。
会話量の減少
子どもとの会話量が減っていませんか?
学校や幼稚園のことなどを自ら話してくれますか?
交流をさけて一人でいることが増えていたら、会話する時間を意識して取るようにしましょう。
身だしなみの乱れ
今までできていたことが「できない」「やって」というようになったら、お子さんの甘えたい気持ちが強くなっているかもしれません。
そんな時は無理に自分でやらせず、「今は甘えたいのだな」とやってあげるのもひとつの方法です。
十分に甘えられたと満足すれば、また自分でできるようになります。
焦らず、長期的な視点でお子さんを見てあげましょう。
遊びや習い事への興味の低下
好きな遊びや習い事に自主的に取り組めていますか?
以前と比べて、無気力になっていたり、ぼーっとしていることが多くなっていないか観察しましょう。
もし、そのような様子が見られたら一緒にお子さんの好きな遊びをしたり、習い事のサポートをしてみましょう。
身体的不調をうったえる
頭痛や腹痛などを訴えることが増えていませんか?
不安や緊張が高まると、お腹が痛くなったり、頭が痛くなることがあります。
体の不調を伝えてくれたことを認め、気持ちに寄り添うようにしましょう。
感情の起伏
今までと比べて、ささいなことで泣いたり怒ったりすることが増えていませんか?
ストレスが溜まっていると感情的になりやすくなります。
ストレスの発散やリラックスできる環境を整えてみましょう。
甘え行動の増加
以前より膝の上に乗ってきたり、くっついていることが増えていませんか?
安心感を求めているサインかもしれません。
できるだけスキンシップを取るようにし、安心できる環境を整えていきましょう。
乱暴な態度
他の子どもや物に対して攻撃的な行動が増えていませんか?
心に余裕がなくなると攻撃的になりやすいので要注意。
攻撃的な態度を叱るのではなく、ストレス発散できる環境を整えて、良い行動を見つけて褒めていくようにしましょう。
子どもが不安を抱えていると感じた時の5つの対処法
では、お子さんのSOSに気がついた場合、どのように対応して行けばよいでしょうか?
5つの対処法をご紹介します。
傾聴と共感
子どもの不安を軽視せず、話をじっくり聞き、感情を受け止めましょう。
共感を示すことで、安心感を得ることができます。
話を聞くことで、不安の原因を特定でき、具体的な対策につなげられます。
安心できる環境づくり
家庭で落ち着ける空間を作りましょう。
例えば好きな音楽を流したり、照明を調整したりして、リラックスできる雰囲気を作ったり、不安を和らげるため、子どもが楽しめる活動の時間を意識的に作るのもよいでしょう。
生活リズムを整えたり、運動や外遊びを通してストレスを発散できるよう促すのも効果的です。
適度な運動はストレス解消にも効果があります。
ポジティブな声かけ
子どもの不安を和らげるために楽しいことに目を向けるなど、状況に対してポジティブに捉えられる声かけをしましょう。
「大丈夫だよ」と背中を押してあげたり、「前にこんなことを乗り越えられたよね」「君ならできる」など、自信を持たせる言葉も有効です。
具体的な問題解決を一緒に考える
不安の原因を特定し、それに対する具体的な対策を子どもと一緒に考えていきましょう。
例えば、学習に対する不安であれば、学習計画を一緒に立ててサポートして行くとよいですね。
「子どもがどうしたいのか?」も大切にして解決策を決められるとよいでしょう。
先生や専門家へ相談する
不安が長期化したり深刻化したりする場合は、学校の先生やカウンセラーなど専門家に相談するのも一つの方法です。
親だけで抱え込まず、周りを頼ってみんなで子育てしていけるようにしましょう。
私もSNSを通して子育てするママ・パパに寄り添う活動をしています。ぜひ、遊びに来てください。
まとめ:新学期は不安になりやすい時期!早めの対応で乗り切ろう
新学期はどのお子さんも、多かれ少なかれ不安を抱えやすい時期です。
お子さんのSOSに気がつければ、早めに対処することができます。
保護者の方も不安に感じる時期かと思いますが、この時期は「子どもの課題を発見するチャンス」でもあり、「子どもの課題を解決するチャンス」でもあります。
今のうちにお子さんにあった方法を見つけて対応していきましょうね。
記事で紹介した子どものSOSを見逃さない観察ポイントと、対処法をまとめました。
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